会長挨拶


会員の皆様はじめ、関係官庁のご担当者様、日本全国の同業者団体の皆様には、日頃から当協議会の活動に対し、ご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

神奈川県環境計量協議会(略称:神環協)は、神奈川県内にある計量証明事業者の集まりとして、『分析測定技術の向上と会員相互の親和協調により分析測定事業の正しい発展を計ること』を目的とし、1976年(昭和51年)10月に発足致しました。今までは任意団体として、会員への情報発信、技術提供等を主に活動して参りましたが、現在の社会情勢、計量証明事業者の多角化を踏まえ、より責任のある団体となり、広く国民の皆様に認められる団体となるため、平成25年8月1日に法人化し、一般社団法人 神奈川県環境計量協議会として、心を新たに再スタート致しました。

神環協は、環境問題が注目されていく中、昭和63年には会員数も80社を超えていましたが、バブル崩壊を機に、企業の海外進出、景気低迷等の影響もあり年々減少している状況にあります。現在の会員数は、正会員49社、賛助会員5社となっておりますが、会員の皆様の協力のもと、理事会を中心として、技術部会、業務委員会等により活動しております。

日本経済は、昨年末の政権交代以降、新政権による経済政策により、景気が上向いている感は有りますが、私ども業界を含め実体経済はまだまだ厳しい状況の中にあるように感じます。グローバル化経済の中、計量証明事業者の事業内容も多岐にわたり、顧客の要求にこたえるため新しい測定機器を導入し、分析技術の向上、精度管理など、日々大変な努力を積み重ねておりますが、各企業が正しく発展しているのか疑問であります。
自由競争社会の中において価格競争は必要ですが、グローバル化、企業努力という言葉を借りた技術の安売りをしているとしか私には感じられません。商品に原価があるように、分析料金にも原価はあります。正確な結果(商品)を提供していくためには、技術者の育成・レベルアップが不可欠です。環境に対する規制が厳しくなり、新規物質が追加されている中で、新しい測定機器の導入、分析施設の整備や薬品の購入等、企業負担はますます増加しておりますが、全体的な予算、受注価格は反対に下がっている傾向にあります。適正な価格帯での競争ができる業界にしていくために、ぜひ皆様の力を結集して参りたいと思います。
そして、企業の大小は関係なく将来に渡り生き残っていける業界団体にしていければ幸いに存じます。

今後は、諸先輩が設立後38年かけて築き上げてきた神環協をより良いものにしていくため、会員企業の発展、神環協の発展、ひいては業界の発展のため何が必要なのか、理事一同知恵を出し合いながら今までにない活動も企画して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
また、自分達は神環協のメンバーであると誇りを持って言えるような法人にして参りたいと思いますので、重ねてご支援とご協力をお願い申し上げます。
平成25年8月1日

一般社団法人 神奈川県環境計量協議会
会長 梶 田 哲 弘

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