神環協の活動紹介 令和5年度(2023年)


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会長挨拶

第12回分析技術ミーティング活動報告

神環協技術部会 永井 洋二

 令和5年8月24日(木)ホテルプラム横浜に於きまして、第12回分析技術ミーティングを開催いたしました。昨今のコロナの影響で、およそ4年ぶりの対面開催となり、神環協といたしましても会員の皆様にご参加いただけるのかとても不安に思っておりましたが、来賓を含めて63名と大勢の方にご参加いただき、大変感謝しております。


第一部 テーマ別討論会

第一部では、テーマ別討論会として4つのグループに分かれて行いました。

テーマは下記の4テーマです。
1.サンプリング、生活環境項目
2.機器分析(吸光光度法・連続流れ分析)
3.機器分析(GC・LC・IC)
4.機器分析(ICP・原子吸光)

梶田会長の開会の挨拶のあと、4つのグループに分かれて、ご参加いただいた分析者が普段疑問に思っている事項を議題として持ち寄り、1時間半にわたりとても活発な意見交換が行われました。

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 テーマ別討論会


第二部 特別講演会

第二部では、特別講演として2題の講演を行いました。

1題目は、神奈川県計量検定所の小熊様から「環境計量証明事業者に対する立入検査について」のご講演戴きました。
立入検査時の確認事項のポイントについてもお話しいただき、各社改めて再認識することができました。

2題目は、(一社)埼玉県環境検査研究協会の星野様から「環境計量業界、SDGs時代のリスクとチャンス」のご講演を戴きました。
星野様のご講演では、環境計量事業者は事業活動そのものがすでにSDGsにかかわっていることを認識し、大変勉強になりました。

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特別講演会


第三部 情報交換会

第三部では、会場を移して情報交換会を行いました。 討論会だけではではまだまだ情報交換が足りなかったのか、皆様とても活発に意見交換を行っていただき、大盛況のうち閉会をむかえました。

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情報交換会


また、大変お忙しいところご挨拶いただきました神奈川県環境農政局環境部の関部長、神奈川県計量検定所の松村所長、神奈川県環境科学センターの池貝所長、(一社)埼玉県環境計量協議会の鈴木副会長、ご列席いただきました来賓の皆様には、この場をお借り致しましてお礼申し上げます。

神環協技術部会では技術事例発表会、分析技術ミーティングの開催、精度管理の運営、ぶんせきかわら版の発行などの活動を行っており、様々な活動を通して神環協会員の技術向上に寄与していきたいと考えております。会員の皆様におかれましては、引き続き神環協活動にご理解頂き、多くの企画へのご参加をお待ちしております。


埼玉県災害時石綿モニタリング訓練参加報告書

2023年7月14日
(一社)神奈川県環境計量協議会
防災協定推進部会長 白石 辰徳

1.概要
名称:令和5年度災害時石綿モニタリングに関する訓練
日時:令和5年5月22日(月)13:00~16:00
会場:埼玉県環境科学国際センター
参加者:49名うち神環協4名(理事2名含む)

2.訓練内容
測定地点:埼玉県環境科学国際センター敷地
測定箇所:埼玉県大気環境課が県環境科学国際センターの助言を得て選定
測定者:埼玉県環境計量協議会様の合意書で定める協力事業者・団体11社  県環境科学国際センター
捕集条件:アスベストモニタリングマニュアル(令和4年3月 環境省)に準拠する。
捕集時間:2時間及び1時間(測定者を2班に分けて実施)
計数する視野数:100

3.講義
・過去の訓練(測定結果)の講評:環境科学国際センター 大気環境担当部長 佐坂公規氏
「R4年度訓練の総括と今後の展望」として、過去の訓練や前年度の結果から、季節間の傾向や視野数を変えることによる影響などについて、推察される事項の説明があった。
・県における石綿の法令規制について説明:埼玉県 環境部 大気環境課 規制・化学物質担当 高尾祐太氏 「埼玉県の石綿法令規制について」と題し、解体等工事による石綿飛散防止について、埼玉県の業務や特定粉じん排出等作業の事例などの説明があった。
・モニタリングに係る測定機器の説明:株式会社環境総合研究所 寺山雄一氏、菅原 満氏
 モニタリング装置の説明を行い、埼玉県関係部局(環境管理事務所)や権限委譲市の担当の方々も装置の構成などを見学しながら、測定者から注意点などの説明を受けた。

4.所感
・訓練の回数を重ねることで、災害協定への意識が浸透していると感じた。また、データについても採取方法や、地点の決定方法などに活用できると考えられる。実際に災害が起こった場合、協力可能事業者への迅速な連絡が必要であり、そのための体制づくりが神環協としては課題となっている。また、協力可能事業者への連絡後、被災地測定場所までの往復路や測定場所の状況などを想定しながら、訓練を実施することも今後必要であると感じた。                                               

以上

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神環協ニュースR5年度総会

令和5年度の一般社団法人神奈川県環境計量協議会総会が行われました。コロナの影響が残る可能性があるとの判断で、総会はウェブ形式を採用。理事役員は、労働プラザにて審議運営を行いました。

令和4年度の主な活動としては、技術部会では事例発表会、埼玉県環境計量協議会との共同実験、神奈川県環境科学センター様のご協力による外部精度管理の各実施。業務部会では、一般さ団法人化後の他県単との交流、情報収集、最低制限価格制度導入の働きかけ、神環協のPR等の各実施。広報部会では、神環協ホームページの拡充、神環協ニュースの政策を実施。企画部会では親睦活動の秋季ゴルフ大会を実施しました。
また、防災協定推進部会では、行政との災害時協定に関する協議、情報交換、アンケート作成等の活動を行いました。

また、R5年5月現在、神環協は現在正会員43会員、賛助会員12会員の合計55機関で構成されています。

 R5年度事業の方針として、梶田会長からは、社会的に信頼され継続的に発展できる団体になるため、「技術力の神環協」を目指し、分析技術力及び精度の向上、適正価格での受注に向けた活動に取り組むと力強く明言されました。

最後に、公務多忙の中、神奈川県環境農政局環境部大気水質課長の関様より、ご来賓のお言葉も賜りました。

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